「足元から鳥が立つ」の意味と使い方と例文(類句)

足元から鳥が立つの意味と使い方と例文

ことわざ
足元あしもとからとり

意味
身近なところで、思いもよらない事態が起こること。
または、突然思い立って何らかの行動を始めたり、慌ただしく行動し始めるさま。

類句
足元からきじが立つ
足元から竜が立つ
寝耳に水
青天の霹靂へきれき

補説
雉などの山鳥が草むらにジッと潜み、気づかずに近づくといきなり飛び出してくることを、予期せぬ事態が起こることや、直前まで何も考えていなかったにもかかわらず、いきなり行動を始める人に例えた言葉です。
「いろはかるた(京都)」にも登場しています。
「足下」「足許」などと表記が変わることがありますが、どれも読みは「あしもと」です。

「足元から鳥が立つ」の使い方

助手猫

ムニャムニャ…ハッ!オラは来年の「マタタビマラソン」に出て、優勝することに決めたニャン!

ことわざ探検隊

うわっ。いきなり起き上がった!しかも、起きるなり何を言ってるの猫くん!?

助手猫

そうと決まれば練習あるのみニャン。いってきま~す!

ことわざ探検隊

あっ、出て行っちゃった…足元から鳥が立つような勢いだったな…。
「マタタビマラソン」ってフルマラソンだったはずだけど、優勝どころか完走できるかすら怪しいよ…。

「足元から鳥が立つ」の例文(文学作品などの使用例)

  • ・・・鉄之助は足元から鳥の立つように急に思い立って、自ら進んで妻をもらった・・・田山 花袋(著)『生』
  • ・・・急なお使を仰せつけられた。足許から鳥の立つ様なと申すがこのことである・・・森藤左衛門本狂言『素袍落』
  • ・・・不断は手をあそばして、足もとから鳥がたつやうに、ばたくさとはたりきてから・・・井原 西鶴(著)『浮世草子 世間胸算用』

北澤篤史サイト運営者
1984年(昭和59年)、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)、『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』(講談社)がある。

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