「浅き川も深く渡れ」の意味と使い方と例文(類句・対義)

浅き川も深く渡れの意味と使い方と例文

ことわざ
あさかわふかわた

意味
物事の大小や相手に関係なく、油断しないで、気を引き締めてかかるべきというたとえ。

類句
念には念を入れよ
石橋を叩いて渡る
用心は深くして川は浅く渡れ
深くとって浅く渡る

対義
危ない橋を渡る

補説
浅く見える川にも足を取られるところがあったりするため、気を付けて渡らなければいけないという教訓が転じて、あらゆる物事を油断せず、用心深く進めるように、という意味になったことわざです。
多くの川に橋がかかっていないほど昔の人々は、自らの足で川の中を歩いて渡っていたことから、このたとえが生まれました。
しかし、大きく安全な橋がかかっている現代ではイメージがしにくいのか、最近ではあまり見かけないことわざになっています。

「浅き川も深く渡れ」の使い方

助手猫

お腹もいっぱいだし、お昼寝しようかニャン。

ことわざ探検隊

猫くん、明日ネコグルメ検定の試験でしょ。全然勉強してる気配ないけど、そんなことで大丈夫なの?

助手猫

え~、今は眠いし、まわりの話を聞いてたらそんなに難しくないっていうし、大丈夫だニャン。

ことわざ探検隊

猫くん、浅き川も深く渡れだよ。勉強もしないで簡単に受かるほど、検定試験は甘くないんだから、しっかり対策しないと。
起きたら僕と勉強だからね。

「浅き川も深く渡れ」の例文

  • 大丈夫だろう、と勉強もせず臨んだ期末テストに惨敗したので、浅き川も深く渡れ、の重要さを嚙みしめることになった。
  • 学生時代の部活の顧問は、自分の学生時代に試合で大逆転負けを経験したらしい。だからいつも僕たちに「浅き川も深く渡れ」と言っていた。
  • 私は自他ともに認める小心者だが、浅き川も深く渡れという言葉もあるくらいだ、用心深いくらいが丁度いいだろうと思う。

北澤篤史サイト運営者
1984年(昭和59年)、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)、『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』(講談社)がある。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA