「仰いで天に愧じず」の意味と使い方と例文(類句)

仰いで天に愧じずの意味と使い方と例文

ことわざ
あおいでてんじず

意味
反省してみても、自分自身の行いや心に何も恥じることがないというたとえ。

異形
俯仰天地ふぎょうてんりに愧じず

類句
清廉潔白せいれんけっぱく
青天白日せいてんはくじつ

補説
このことわざは、中国戦国時代の儒学者で、思想家の顔も持つ孟子の「仰いで天に愧じず、俯して人に愧じざるは、二の楽しみなり(天に恥じることがなく、下の方を見て人々に恥じることがないのが、第二の楽しみである)」という言葉から生まれました。
自分の考えや行動は道徳的に正しいことに従っている、という誇りが表れた言葉です。
「仰いで天に愧じず、俯して地に愧じず」と続くこともあります。

「仰いで天に愧じず」の使い方

助手猫

オラが冷蔵庫に取っておいたプリン食べたの、博士かニャン?

ことわざ博士

え、僕じゃないけど…。猫くん、自分で食べてない?

助手猫

オラじゃないニャン!博士、あやしいニャン!

ことわざ博士

いーや!僕じゃないね、仰いで天に愧じずだよ!

「仰いで天に愧じず」の例文

  • 周りに何を言われても、私は仰いで天に愧じず、潔白である。
  • あなたは悪いことをしていないのだから、仰いで天に愧じずで堂々としているべきだ。
  • 仰いで天に愧じずだ、誰かに陰口を言われても、私は全然気にならない。

北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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