「青は藍より出でて藍より青し」の意味と使い方と例文(類句・対義)

青は藍より出でて藍より青しの意味と使い方と例文

ことわざ
あおあいよりでてあいよりあお

意味
師匠よりも弟子が優れていることのたとえ。

類句
氷は水より出でて水より寒し
出藍しゅつらんほま
とんびたかを生む

対義
瓜のつるに茄子はならぬ

補説
このことわざは、春秋戦国時代(紀元前770年 – 紀元前221年)の中国で生まれました。
染料である藍の葉から採れた青色は、元々の藍よりももっと青くなる、ということを意味しており、教わる人が教える人より優れた能力を発揮することのたとえです。
子が父に勝っている時に使うこともあります。
なお「藍より青し」と縮んだ表記になっていることもありますが、意味は同じです。

「青は藍より出でて藍より青し」の使い方

助手猫

行きつけのラーメン屋さんを弟子が継いで、味が変わったんだニャン。

ことわざ博士

へえ~。やっぱり元の味には敵わない感じ?

助手猫

…むしろすごくおいしくなってて、オラはびっくりしたんだニャン…。

ことわざ博士

青は藍より出でて藍より青しだ…。
そんなにおいしいなら、今度連れてってね。

「青は藍より出でて藍より青し」の例文(文学作品などの使用例)

  • ・・・親にも逢に藍畠、藍より出でて藍より青く罪の重からん、来世を待つこそはかなけれ・・・近松 門左衛門(著)「浄瑠璃 心中刃は氷の朔日」
  • ・・・萩の舎門下の才媛たちの間で、「あいよりあおし」と定評されていたのが花圃であり・・・宮本 百合子(著)「婦人と文学」
  • ・・・故上野殿をこそ色ある男と人は申せしに、其御子なれば紅の濃きよしを伝へ給るか。あいよりもあをく、水よりもつめたき氷かな・・・日蓮聖人(著)「日蓮遺文‐上野殿御返事」

北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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