ことわざ
阿弥陀の光も金次第
意味
金の力が強力で、絶大であることのたとえ。
異形
阿弥陀も金ほど光る
類句
金の光は阿弥陀ほど
地獄の沙汰も金次第
冥途の道も金次第
金さえあれば飛ぶ鳥も落ちる
銭あれば木仏も面を返す
阿弥陀の光も銭次第
成るも成らぬも金次第
補説
「阿弥陀」とは、西方浄土の教主で、迷いを持ったすべての生き物を救うために、48の誓いを立てた仏である、阿弥陀仏のことです。阿弥陀仏は、浄土宗、浄土真宗の本尊となっています。
「阿弥陀の光」とは、この阿弥陀仏が発する、無限の恵みをもたらすという光のことを意味します。
このことわざは、そんな心優しい阿弥陀仏の光り方にも影響をもたらしてしまうほど、お金の力が絶大であることをたとえ、すこし冷やかしたニュアンスを含んだものです。
しかし、どんなこともお金の力次第でパワーアップする、という教訓を含んでおり、その価値を理解すること、そして正しく使うことの重要性を教えてくれる言葉でもあります。
「阿弥陀の光も金次第」の使い方

えー。今日は寒いし、オラ、こたつでゴロゴロするのに忙しいから、それどころじゃないニャン。

…僕は、猫くんが阿弥陀の光も金次第で動く人材だということをわかっているんだ。
おつりでケーキ買っていいよ。しかも、今日の晩ごはんはハンバーグなんだよね~。

…そう言われたらなんだか悔しいけど、ケーキとハンバーグに逆らうことはできないニャンね…どこまでも喜んで行ってくるニャン…。
「阿弥陀の光も金次第」の例文
- 交通事故に遭ったので相手に治療費を請求したら、ののしられてしまった。しかし、阿弥陀の光も金次第というくらいだ、お金で解決できるのだからそうしてもらいたい。
- うちの犬はいつも笑ったような顔をしているが、私がおやつを持っているときはいつもより笑っている気がするので、犬の世界でも、阿弥陀の光も金次第が存在するのだろう。
- 阿弥陀の光も金次第なので、ボーナスがもらえる月はいつもより仕事にやる気が出る。
猫くん、晩ごはんの材料が足りなくなっちゃったから、ちょっとお使い頼まれてくれないかな。