ことわざ
雨晴れて笠を忘る
意味
困難な状況が終わると、その時受けた恩を忘れてしまうことのたとえ。
類句
暑さ忘れて蔭忘る
喉元過ぎれば熱さを忘れる
魚を得て荃を忘る
病治りて医師忘る
補説
苦しい時や困難な状況において救ってくれた人への恩を、その状況が過ぎるとすぐに忘れてしまうことを、雨が上がると存在を忘れられる雨具にたとえたことわざです。
これらのことわざは、受けた恩をすぐ忘れてしまう人間という生き物の本質を表していおり、「他者から受けた親切を忘れないように」という教訓も含んでいます。
「雨晴れて笠を忘る」の使い方

そんなことがあったの!?猫くん、すごいじゃない。

あの後無事に赤ちゃんが生まれたみたいで、感謝のお手紙を預かってる、ってさっき駅員さんがオラに渡してくれたニャンね~。
赤ちゃんって、ホントにかわいいんだニャン。

あーっ!写真が入ってる!かわいい!猫くんが妊婦さんを助けたことで無事に赤ちゃんが生まれたのもすごく素敵だし、そのご家族が雨晴れて笠忘るような人たちじゃなかったことにも、僕は感動したよ。
「雨晴れて笠を忘る」の例文
- 彼はいつも軽薄なので、てっきり雨晴れて笠を忘るような人間なのかと思っていたが、とても義理堅い人だった。人は見た目じゃわからないものだ。
- 私の弟は、雨晴れて笠を忘るを地で行くような人柄をしているのに、要領がよくおちゃめなせいか、なぜか憎めない。
- いつも私を助けてくれた友達が苦しい状況におかれているようだ。雨晴れて笠を忘るようなことはせず、最後まで手助けしようと思う。
この間、いきなり陣痛がきちゃった妊婦さんを駅で助けたんだニャン。