
ことわざ
秋の日は鶴瓶落とし
意味
井戸の鶴瓶を落とすように、秋の日暮れは早いという意味
類句
秋の日の鉈落とし
対義
春の日は暮れそうで暮れぬ
補説
井戸に備え付けられている、水を汲むための鶴瓶は、滑車の力によって勢いよく落ちていきます。
この様子を秋の夕暮れに例えたのが、「秋の日は鶴瓶落とし」ということわざです。
少し大げさなように聞こえますが、秋の日暮れがそれだけ早いことを表しています。
「秋の日は鶴瓶落とし」の使い方

来週、友達と遠足に行ってくることになったニャン。

いいじゃない、健康的で。どこまで行くの?

ぶちねこ山まで、紅葉狩りに行ってくるんだニャン。
お弁当、何を用意しようか楽しみだニャン♪

山登りしにいくんだね~。秋の日は鶴瓶落としって言うし、暗くなる前に帰っておいでね。
お弁当もいいけど、ちゃんと紅葉見てくるんだよ。
「秋の日は鶴瓶落とし」の例文(文学作品などの使用例)
- ・・・おや、もう夕方になりましたね。秋の日は釣瓶(ツルベ)落しというが、なるほど昏(く)れるのも早うございますな・・・松本 清張(著)『西海道談綺 夜の鳩笛』
- ・・・一時(とき)あれど秋の日の釣瓶落しに暮れ易し・・・河竹 黙阿弥(著)『歌舞伎 牡丹平家譚』
- ・・・秋の日は釣瓶(ツルベ)落(オト)しだ、お前さん、もうやがて初冬(はつふゆ)とは言ひ条、別して山家(やまが)だ・・・泉 鏡花(著)『唄立山心中一曲』
「秋の日は鶴瓶落とし」の4択クイズ問題

「秋の日は鶴瓶落とし」の4択クイズ問題ズラ〜。全問正解できれば合格ズラよ。
Q1
画像に表示される問題に答えよ。

A1
答えは5秒後に画像に表示されるよ。

このことわざは、井戸の鶴瓶(つるべ)が勢いよく落ちる様子を、秋の日暮れの速さにたとえたものズラ。
Q2
「鶴瓶(つるべ)」とは何を指す?
- 夕日が沈む様子
- 秋の空に飛ぶ鳥
- 井戸の水を汲む道具
- 収穫したお米を入れる桶
A2
③井戸の水を汲む道具

鶴瓶とは、井戸で水を汲むための桶のことズラ。滑車を使って上下させる仕組みだけれど、落ちるときは勢いよく落ちるため、秋の日暮れの速さにたとえられているズラ~。
Q3
「秋の日は鶴瓶落とし」と似た意味のことわざは?
- 秋の夜長
- 秋茄子は嫁に食わすな
- 秋風が立つ
- 秋の日の鉈(なた)落とし
A3
④秋の日の鉈(なた)落とし

「鉈落とし」も、鉈が勢いよく落ちる様子を日暮れの早さにたとえているズラ。「鶴瓶落とし」と同じように、秋の夕暮れが急激に訪れることを表しているズラ!
Q4
「秋の日は鶴瓶落とし」の対義となることわざは?
- 春の日は暮れそうで暮れぬ
- 夏は夜
- 冬来たりなば春遠からじ
- 秋来ぬと目にはさやかに見えねども
A4
①春の日は暮れそうで暮れぬ

春の日は、夕暮れになってもなかなか暗くならないため、このように表現されるズラ。秋の日暮れの速さと対照的ズラね~。
Q5
「秋の日は鶴瓶落とし」の表現として正しいものは?
- 秋の夕暮れは、急に暗くなる
- 秋の夕日は、ゆっくり沈む
- 秋の朝は、なかなか明るくならない
- 秋の夜は、短い
A5
①秋の夕暮れは、急に暗くなる

秋は昼と夜の長さが急に変化して、夕暮れが短く感じられるズラ。まるで鶴瓶が井戸に落ちるように、あっという間に日が暮れてしまうズラ。
「秋の日は釣瓶落とし」は、レベル初級のことわざズラ。絶対に押さえておくべきことわざズラ〜。