ことわざ
商人の元値
意味
客は商品の仕入れ値がわからないため、商人の言う金額はあまり信用しない方がいい、という教え。
類句
商人の空値
商人の泣き言
補説
元値とは、商品を仕入れる時の値段を指す言葉です。
この元値は、大抵の場合、客にはわからないようになっているものです。
そのため、このことわざには、商人はこの元値を引き合いに出して駆け引きをしてくることがあるけれど、あまり信用しないほうがいい、という教えが込められています。
「商人の元値」の使い方

あれ猫くん、どうしたの?

さっきお魚屋さんで、仕入れ値で売ってあげるよって言うからカニを買ったんだけど、このカニ、身がスカスカすぎるニャン!
仕入れ値でもちょっと高かったのに、こんなの食べるとこないニャンよ!

それは、商人の元値ってやつだったのかもね~。
本当に仕入れ値なのかもわからないし、今度からお買い物するときは、しっかり商品を見てから決めないとね。
「商人の元値」の例文
- 良いブランドを見ていても、商人の元値という言葉があるくらいだ、このTシャツの仕入れ値がこんなに高いわけがないと疑ってしまう。
- 100円払えば家で飲めるものも、お店で頼むとこんなに高いなんて。これが、商人の元値というやつなのだろうか。
- 中古買取店に二束三文で売った服が、後日ものすごく高額な値段をつけられて店頭に並んでいたのを見て、私は商人の元値という言葉を思い出していた。
ムムッ!これは、騙されたニャン!