「商人は損していつか倉が建つ」の意味と使い方と例文(類句)

商人は損していつか倉が建つの意味と使い方と例文

ことわざ
商人あきんどそんしていつかくら

意味
商人が「損した」と口癖のように言いながら、いつのまにか一財産を築いていること。

類句
そん元値もとねくらを建て

補説
商人は口癖のように「儲からない」「損した」と言いながらも、いつの間にか立派な倉を建てるほどの財産を築いているもの、ということわざです。
このことわざは、「商人は口癖とは裏腹に自分の利益を隠しているから、鵜呑みにせず話半分で聞くように」という教えの言葉ですが、商売に限らず「相手の言うことだけを信じず、きちんと自分の目で見て判断すること」の重要さを説く教訓のような意味も読み取れます。

「商人は損していつか倉が建つ」の使い方

助手猫

「全然儲からなくて、このままだと潰れちゃう」って言ってた駄菓子屋さんが、リニューアルオープンしてたニャン。

ことわざ探検隊

猫くんがいつもお魚せんべい買ってるところだよね?お店きれいになったの?

助手猫

きれいになったどころか、2階建てになってたニャン!
お店のおばあちゃんが「潰れちゃう!」って言うから心配して通ってたんだけど、でっかくなっててびっくりしたニャンね。

ことわざ探検隊

商人は損していつか倉が建つって、このことか…。
でも、潰れるどころか2階建てにできるほど繁盛してたみたいで、よかったじゃない。2階建ての駄菓子屋、僕も行ってみようかな。

「商人は損していつか倉が建つ」の例文

  • 全然儲からないと言っていた友達の店が、二号店を出した。軌道に乗って良かったと思うが、今思えばあれは、商人は損していつか倉が建つというやつだったのかもしれない。
  • 商売を続ければ続けるほど赤字だと言うデカ盛りのお店をテレビでよく見るが、絶対にあれは、商人は損していつか倉が建つだと思う。
  • 商人は損していつか倉が建つなのか、商売がうまくいっていないという発言のわりに、彼は羽振りがよさそうだった。

北澤篤史サイト運営者
1984年(昭和59年)、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)、『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』(講談社)がある。

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