ことわざ
商人は損していつか倉が建つ
意味
商人が「損した」と口癖のように言いながら、いつのまにか一財産を築いていること。
類句
損と元値で蔵を建て
補説
商人は口癖のように「儲からない」「損した」と言いながらも、いつの間にか立派な倉を建てるほどの財産を築いているもの、ということわざです。
このことわざは、「商人は口癖とは裏腹に自分の利益を隠しているから、鵜呑みにせず話半分で聞くように」という教えの言葉ですが、商売に限らず「相手の言うことだけを信じず、きちんと自分の目で見て判断すること」の重要さを説く教訓のような意味も読み取れます。
「商人は損していつか倉が建つ」の使い方

猫くんがいつもお魚せんべい買ってるところだよね?お店きれいになったの?

きれいになったどころか、2階建てになってたニャン!
お店のおばあちゃんが「潰れちゃう!」って言うから心配して通ってたんだけど、でっかくなっててびっくりしたニャンね。

商人は損していつか倉が建つって、このことか…。
でも、潰れるどころか2階建てにできるほど繁盛してたみたいで、よかったじゃない。2階建ての駄菓子屋、僕も行ってみようかな。
「商人は損していつか倉が建つ」の例文
- 全然儲からないと言っていた友達の店が、二号店を出した。軌道に乗って良かったと思うが、今思えばあれは、商人は損していつか倉が建つというやつだったのかもしれない。
- 商売を続ければ続けるほど赤字だと言うデカ盛りのお店をテレビでよく見るが、絶対にあれは、商人は損していつか倉が建つだと思う。
- 商人は損していつか倉が建つなのか、商売がうまくいっていないという発言のわりに、彼は羽振りがよさそうだった。
「全然儲からなくて、このままだと潰れちゃう」って言ってた駄菓子屋さんが、リニューアルオープンしてたニャン。