ことわざ
開けて悔しき玉手箱
意味
楽しみにしていたものが、ふたを開ければ期待外れであったり、中身がなくて落胆するさま。
異形
あけて悔しき浦島の子
類句
開けてみたれば鳥の糞
補説
期待が外れて落胆する気持ちを、竜宮城でもらった玉手箱を開けた途端に白髪の老人になった、という「浦島太郎」の昔話にたとえています。
「楽しみにしてたのに、全然違うじゃないか」と落胆する気持ちを表しているので、実際にものを開封するときに限らず、なにか物事の結果そのものが期待外れだった場合でも使われる言葉です。
「開けて悔しき玉手箱」の使い方

おいしそうだね、ありがとう!バカンス楽しかった?

ご飯もおいしいし、観光もすっごく楽しかったニャン♪
でもオーシャンビューが自慢のホテルだっていうから楽しみにしてたら、オラが案内された客室、山側だったニャンね。

開けて悔しき玉手箱じゃないか…。ツイてなかったね…。
「開けて悔しき玉手箱」の例文
- ・・・小むつがかくるる岩陰も、明てくやしき玉手箱、二人の心ぞやるせなき・・・近松 門左衛門(著)『浄瑠璃 国性爺後日合戦』
- ・・・「開けてくやしき玉手箱」<略>そんなことをおっしゃって、愚楽へ笑いかけながら、パッと壺の蓋をとった。何も入っていない。「勿論、煙も出ない。拍子抜けのした玉手箱。」・・・林 不忘(著)『丹下左膳』
- 車が当たると言われて引いたくじ引きで一等を出したが、その車はミニカーだった。開けて悔しき玉手箱とはこのことだ。
はい隊長、旅行のおみやげの南国お魚干物セットだニャン。