ことわざ
相手の無い喧嘩はできぬ
意味
喧嘩は受けて立つ人がいなければ成り立たないため、相手をするなという戒めの意味。
異形
相手なければ訴訟なし
類句
餅つきと喧嘩は一人でできぬ
補説
喧嘩をするにも相手が必要なことから、売られた喧嘩は買わず、争いを避けることの重要さを説いた戒めの言葉です。
喧嘩が起こった後に「相手をするから悪いんだ」という意味で使われることもあります。
英語
It takes two to quarrel.(口喧嘩をするには2人必要だ)
英語の声:音読さん
「相手の無い喧嘩はできぬ」の使い方
おや、猫くん。そんなに怒って、どうしたの。
買ったばかりの帽子を、飛んできた鳥に取られたニャン!
だからこうして怒ってるんだけど、あの鳥、さっきから木の上で聞こえないふりをしてるニャン!許せニャイ!
相手の無い喧嘩はできぬって言うからね。あの鳥、なかなか賢いな~。
「相手の無い喧嘩はできぬ」の例文
- 高い釣竿を買ったことを母に気づかれた父は、相手の無い喧嘩はできぬ、と言わんばかりにコソコソと逃げていった。
- 怒る猫のことをもう一匹の猫が無視していたので、私は、相手の無い喧嘩はできぬ、ということだなと思った。
- 相手の無い喧嘩はできぬって言うんだから、わざわざ嫌なことを言う人は相手にしない方がよい。
もう怒ったニャン!あいつめ、絶対にやっつけるニャン!