ことわざ
開いた口へ牡丹餅
意味
努力もしないのに、思いがけなく幸運がやって来ることのたとえ。
異形
開いた口へ餅
開いた口へ団子
類句
棚から牡丹餅
勿怪の幸い
対義
虎穴に入らずんば虎子を得ず
蒔かぬ種は生えぬ
補説
「開いた口へ牡丹餅」は、予想だにしていなかった幸運が突然舞い込んできたときの例えです。砂糖が貴重だった時代、甘いお菓子は庶民がなかなか口にできない贅沢品だったことから、思いがけない幸運の象徴として「牡丹餅」が用いられています。
英語
He thinks that roasted larks will fall into his mouth.(ひばりのロースト肉が口の中に落ちてくると思っている)
英語の声:音読さん
「開いた口へ牡丹餅」の使い方
それで今日遅かったんだね~。でも、おばあちゃん助かったんじゃない?
うん、道案内のお礼にって、おいしいおやつをい~っぱいもらったニャン♪
おっ、遅刻はしちゃったけど、開いた口へ牡丹餅な出来事があったんだね。そのおやつ、ひとつちょうだいよ。
「開いた口へ牡丹餅」の例文
- ・・・あいたくちへぼたもちのうまいはなしにいままでふさいだ気をとりなおし・・・仮名垣 魯文(著)『万国航海 西洋道中膝栗毛』
- ・・・開いた口へ牡丹餅、ひもじい時のまづい物なしといふたとへのとふり・・・洒落本『虚実情夜桜 宵の虚言』
- 友人からもらった宝くじで10万円当たったとは、まるで開いた口へ牡丹餅だ。
博士、ごめんニャン。オラ、さっき道がわからなくて困っていたおばあちゃんに会ったから、道案内してあげてたら待ち合わせに遅刻しちゃったんだニャン。