「挨拶は時の氏神」の意味と使い方と例文(類句)

挨拶は時の氏神

ことわざ
挨拶あいさつとき氏神うじがみ

意味
もめごとや争いが起きた時、それを仲裁してくれる人は氏神のようにありがたいものだから、その仲裁には従うのがよい、という意味。

異形
仲裁ちゅうさいは時の氏神
仲人は時にとっての氏神

類句
地獄で仏

補説
ここでの「挨拶」は、仲裁やとりなしという意味です。
氏神とは、先祖を祀った神様や住んでいる土地に祀られた神様のことで、「時の氏神」は、ちょうどよい時に現れるありがたい人のことを指しています。

英語
Blessed are the peacemakers.(神様に祝福された人々は、仲裁人である)

英語の声:音読さん

「挨拶は時の氏神」の使い方

助手猫

おやつの最後の一個を取り合いして、友達とケンカになったニャン。

ことわざ博士

うわ~!大丈夫?仲直りできた?

助手猫

通りかかったおじさんが、おやつをきれいに半分こにしてくれたから、仲直りできたニャン。

ことわざ博士

まさに挨拶は時の氏神だね…。今度からは、おやつくらいでケンカしないようにね。

「挨拶は時の氏神」の例文

  • ・・・これさ甚九郎さん、挨拶は時の氏神とやらお前も旦那もお腹立ちもござりませうが・・・河竹 黙阿弥(著)『歌舞伎 上総小紋単地-三幕』
  • 夫婦喧嘩の仲裁に入ってくれる、ご近所さんはまるで挨拶は時の氏神なので、大切にする必要がある。
北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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