ことわざ
合縁奇縁
意味
人と人とが仲良くなるもならないも、全て不思議な因縁によって決まっているということ。
異形
愛縁奇縁
合愛奇愛
類句
何事も縁
縁は異なもの味なもの
比翼の鳥
対義
犬猿の仲
水と油
補説
「合縁奇縁」は、同様の意味、読み方を持つ仏教用語の「愛縁機縁」が転じてこの表記になった、という説があります。また「合縁奇縁」は、「愛縁奇縁」「合縁機縁」などと表記されることもあります。
人と人との結びつきの中で、特に男女の縁を強調したい時は「愛縁奇縁」、男女に関わらず、運命的に発生した不思議な縁であることを強調したい時は「合縁機縁」と、書き方を区分することもあります。
英語
a quirk of fate(不思議な巡り合わせ)
英語の声:音読さん
「合縁奇縁」の使い方
猫集会って…。結婚式、どうだった?
すっごくお似合いで、幸せそうだったニャンよ~♪
仲間たちと見とれてたら、仲間に入れてくれたニャン。
そっかあ。2人が出会ったのも、猫くんたちがその場にいたのも、合縁奇縁ってやつだったのかもしれないね~。
「合縁奇縁」の例文(文学作品などの使用例)
- ・・・なもの味なもの」(男女の縁は不思議なもので、思いがけなくおもしろいこともある)「 合縁奇縁 」(気が合うというのも、不思議な縁によるのだということ)しかし縁というものは、・・・実著者不明『心にのこる主賓・来賓・上司の結婚スピーチ』
- ・・・合縁奇縁は見てわからず、しかるを梅屋舗の腰掛けにてちょっと見たばかりで縁談沙汰・・・坪内 逍遥(著)『当世書生気質』
- ・・・人には合縁奇縁、血を分けた親子でも仲の悪いが有るもの・・・近松 門左衛門(著)『浄瑠璃 心中宵庚申』
この間、神社で猫集会をしてたら結婚式をやってたんだニャン。
オラ、あんなに近くで結婚式見たの初めてニャン!